「利益半分でも群馬にこだわる?」 スバル国内生産“聖域”死守か――関税と輸出依存のジレンマ
スバルは売上高4兆6857億円と堅調も、営業利益は4053億円で13.4%減少。北米依存と輸出主導型構造が、関税15%の影響で利益を圧迫し、将来投資の余力も危うくしている。
売上好調と利益低迷

スバルの直近決算は、売上高の伸びと利益減少という矛盾する現実を示した。米国市場での堅調な需要と円安の追い風を受け、売上収益は4兆6857億円に達し、前年同期比でわずか0.4%の減少にとどまっている。
しかし営業利益(企業の本業から得られる利益)は4053億円と前年から13.4%減少し、経営の重さを浮き彫りにした。さらに、2026年には営業利益が
「約2000億円(51%減)」
まで落ち込む可能性も指摘されている。利益率の低下には、輸出依存型の生産構造に加え、原材料費や物流コストの上昇、半導体など主要部品の供給制約が影響している。米国市場での競争激化も、販売価格や利益幅を圧迫する要因だ。売上が伸びても利益に反映されにくい構造が、スバルの決算を直撃している。
北米市場への依存度の高さは、過去の成長の原動力であった一方、関税引き上げという外部環境の変化に脆弱さをさらす結果となった。この状況は、短期的な業績だけでなく、中期的な投資や新モデル開発の戦略にも影響を与え、経営のかじ取りを難しくしている。