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『ガンダムX』が問いかける「ニュータイプ」の矛盾 30周年に考える「つながる力」の光と闇

2026年に『新機動戦記ガンダムX』は放送30周年を迎えます。初代『機動戦士ガンダム』から議論の的となっていた「ニュータイプ」の概念に正面から取り組んだ数少ない作品であり、過去を引きずる大人たちと逞しく生きる若者たちが繰り広げる群像劇は、高い評価を集めています。

「ニュータイプ」の概念に一石を投じた作品

1996年放送の『機動新世紀ガンダムX』DVD1巻(バンダイビジュアル)
1996年放送の『機動新世紀ガンダムX』DVD1巻(バンダイビジュアル)

 2026年に『新機動戦記ガンダムX』は放送30周年を迎えます。初代『機動戦士ガンダム』から議論の的となっていた「ニュータイプ」の概念に正面から取り組んだ数少ない作品であり、過去を引きずる大人たちと逞しく生きる若者たちが繰り広げる群像劇は高い評価を得ています。

 高松信司監督は『ガンダムX』を「ガンダムを考えるガンダム」だと語っています。

 ちょうどこの時期は『機動戦士Vガンダム』『機動武闘伝Gガンダム』『新機動世紀ガンダムW』など、新たなガンダムが次々と登場し、「ガンダムとは何なのか?」を新たに定義する必要がありました。『GX』はそのなかでも「ニュータイプ」に着目し、ひとつの解答を提示したことでも大きな意義を持つ作品と言えるでしょう。

『機動戦士ガンダム』で登場した人類の革新、進化の可能性を秘めた存在「ニュータイプ」は、その卓越した能力から次々と戦場に投入され命を散らしていきました。

 心を交わしたニュータイプどうしの殺し合いは止まることなく繰り返され、『機動戦士ガンダムUC』にはニュータイプ論を否定するためのNT-D(ニュータイプ・デストロイヤー)が登場しました。『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』では、ニュータイプの存在は表向き抹消されるなど、時代が進むにつれてニュータイプは権力者にとっての脅威として扱われるようになったことも、ガンダム世界の深みに重要な色彩を加えています。

【画像】「えっ」「ここが語源だったのか」 これが『ガンダムX』に欠かせない「ゲテモノ」な敵メカです(5枚)

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早川清一朗

アニメライター。40年来のアニメ好き&漫画乱読者で、なんとなく始めたライター生活も気付いたら20年以上が経過。別名義でシナリオライターとしても活動中。趣味は釣りと酒に銭湯巡り。大好物は自分で釣ったハゼの天ぷら。

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