Googleが「Gemini 3.6」発表 その次「Gemini 4」は「最も野心的」とも予告

 Googleは7月21日、AIモデル「Gemini 3.6 Flash」を発表した。あわせて、高速版の「Gemini 3.5 Flash-Lite」と、サイバーセキュリティ特化の「Gemini 3.5 Flash Cyber」も披露した。3.6 FlashとFlash-Liteは同日から、GeminiアプリやGemini APIで使える。

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 発表の末尾では、次世代モデル「Gemini 4」にも言及した。「これまでで最も野心的な事前学習を開始した」といい、提供時期や性能には触れていないものの、次のメジャーバージョンの開発が動き出したことを公式に認めた。OpenAIの「GPT-5.6」やAnthropicの「Claude Fable 5」の登場でGeminiの劣勢が伝えられるなか、挽回を図る狙いがありそうだ。

 また、上位版の「Gemini 3.5 Pro」も現在パートナーとテスト中で、準備が整い次第、広く提供するとしている。

3.6 Flashとは

 3.6 Flashは3.5 Flashの改良版だ。コーディングや知識作業に加え、画像や音声を扱うマルチモーダル性能も底上げした。それでいて、答えにたどり着くまでに使う出力トークンは17%少ない。同じ作業をより少ないコストでこなせる計算になる。

 伸びが目立つのはコーディングだ。ソフトウェア開発の実力を測るベンチマーク「DeepSWE」のスコアは49%で、3.5 Flashの37%から大きく上がった。余計なコード編集や実行のやり直しが減ったといい、このテストでは出力トークンを最大65%削減できたという。機械学習の実務を試す「MLE Bench」も49.7%から63.9%に、PC操作の「OSWorld-Verified」も78.4%から83.0%に伸びた。

 料金は入力100万トークンあたり1.50ドル、出力100万トークンあたり7.50ドル。Google AI StudioやAndroid Studioを通じたGemini APIのほか、開発環境「Google Antigravity」、企業向けの「Gemini Enterprise Agent Platform」、一般向けのGeminiアプリで同日から利用できる。化学・生物・放射性物質・核(CBRN)やサイバー攻撃への悪用を防ぐ安全対策も強化した。

3.5 Flash-Lite

 3.5 Flash-Liteは、3.5世代で最も速いモデルだ。調査会社Artificial Analysisの計測では、1秒あたり350トークンを出力する。中身も前世代の3.1 Flash-Liteから大きく改善し、ターミナル操作を試す「Terminal-Bench 2.1」のスコアは31%から54%に上がった。料金は入力100万トークンあたり0.3ドル、出力2.5ドルと安い。Google検索にも順次組み込まれている。

3.5 Flash Cyber

 3.5 Flash Cyberは、サイバーセキュリティの脆弱性を見つけて修正する用途に絞り込んだモデルだ。トークン単価を抑えて提供する。まずは同社の修正エージェント「CodeMender」を通じ、政府機関や信頼できるパートナーに限定したパイロットプログラムとして近く展開する。

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