高市総理の元上司が政府からの取材を否定
現在、高市早苗総理の「経歴」をめぐる問題が激しい論争を巻き起こしている。果たして、「日本人初の連邦議会立法調査官」や「コングレッショナル・フェロー(議会研究員)」という肩書きは本物なのか。真相を確かめるべく『週刊現代』は、アメリカの事情に詳しい信頼できるフリージャーナリストに依頼し、高市氏のアメリカ時代の上司であったキップ・シェルーテス氏に取材した。
結果、「立法調査官」は言い過ぎだったにせよ、その後、高市氏が訂正した「コングレッショナル・フェロー」という肩書き自体に偽りはなく、その実態が「私的研修生」に近いものであったことをシェルーテス氏の証言によって確認。その一方で、米民主党のパトリシア・シュローダー下院議員の事務所で、高市氏が雑務からドサ回り、法案の下調べといった業務に精力的に取り組んでいたことも明らかになった。
(その詳細は『高市総理の「経歴疑惑」を徹底追跡…!アメリカ時代の元上司が明かした「本当の勤務実態」』で記した)
しかし、そのときのシェルーテス氏への取材の過程で、本誌はこの「経歴問題」とは別の重大な疑惑に突き当たった。事態の沈静化に奔走している、内閣広報官・佐伯耕三氏の発信についてである。
事の始まりは、高市総理の経歴疑惑を報じた『日刊ゲンダイ』(2026年6月26日配信)に対し、内閣の公式広報トップである佐伯広報官がみずからのX(旧ツイッター)に投稿した、以下の反論ポスト(6月29日20時20分投稿)だった。
〈記事引用だけの「取材に基づかない」記事でしたので、引用元の米記事でインタビューされているキップ・シェルーテスさん(総理の米国時代元同僚)に直接「取材」したところ、「She was technically a Congressional Fellow」(彼女は正確に言えばコングレショナル・フェロー)とのことでした〉
現職の内閣広報官が、米国の当事者に直接コンタクトを取り、「正式なフェローであった」という言質を得たと主張したのだ。この投稿を見たXユーザーからは「官邸のナイスプレー」「デマが一発で論破された」と喝采が上がった。
ところが、本誌が当のシェルーテス氏にこの経緯を確認したところ、驚くべき返答が返ってきた。シェルーテス氏は「日本政府の代表者から連絡を受けたことは一度もない」と明言したのだ。
もしそれが事実であれば、内閣広報官が公式アカウントで虚偽の発信をしたことになる。本誌はこの疑惑に言及した記事を7月10日17時に「現代ビジネス」にて公開した。公開されるや否や、ネット上は騒然となった。