フットボールクラブの株式上場は、英国から始まった。発端は、1989年に起きた「ヒルズボロの悲劇」。この事故は、シェフィールド市にある「ヒルズボロ・スタジアム」で「リバプール」対「ノッティンガム」の試合が行われる直前に「リバプール」のサポーターが立ち見席に大勢詰め掛けた結果、最前列の前にある金網に多くの人が押し潰されてしまい、死者95名、負傷者200名を出した英国フットボール史上最悪の大惨事だ。英国「サン紙」は、この事故の原因は「リバプール」のサポーターにあるとして生々しい現場の壮絶な写真を添えて激しく紙面で非難した結果、リバプール市民は「サン紙」の不買運動を起こし、「サン紙」の売上は激減した。この惨劇後、政府主導のもとに施設の安全基準が設けられ、新しいスタジアムの建設を余儀なくされたクラブが多数出てきた。つまり、英国フットボール業界の株式上場とは、その建設費を払えないクラブが必要に迫られて

